【戦略リセット実録 #14】最後の試練：ドライブで見えた「素の姿」と「助け合う未来」の確信

2025.10.15

努力女子専門結婚相談所マリッジサロンフリッカ代表の福崎ことみです。

前回、私は真剣交際への打診を一旦保留し、複眼戦略を継続する冷静な判断を下しました。しかし、同時に「地獄の部署」異動という、婚活の最終局面における最大の危機が迫っていました。

今日は、その危機を前に、救世主さん（夫）との最終テストとなった４回目のドライブデート。そして、そこで起きた「試練の事件」が、私に「結婚の確信」をいかに与えたかをお話しします。

🛋️ ４回目デートの裏に潜む「試練の事件」

異動が迫り、動揺する心を抱えながらも、私は救世主さんとの１月末のドライブデートを「思いやりを大切に過ごす時間」にしようと決めました。

大好きな益子焼を探しに栃木県の益子町へ。車内音楽を選び、おやつ（ガルボや男梅！）まで準備万端で乗り込みました。

青い車で待っていてくれた救世主さんが考えてくれたコースは、宇都宮餃子、大谷石資料館、そして益子町で器探しと、優しさに溢れた盛りだくさんの内容でした。おかげで、一日は穏やかな笑いに包まれ、「一日一緒にいても自然な時間が流れる」という、結婚生活の理想形が目の前にありました。

しかし、その穏やかな笑いの裏で、大きな試練が進行していました。

東京住まいの彼にとって、盛りだくさんのデートコースは物理的にも距離的にも限界を超えていました。陽が落ち、見通しが悪くなり始めた頃から、彼の運転疲れが目立ち始め、ついに安全確認が不足する場面が２、３箇所あったのです。

「まずい」という彼の心の声が聞こえた気がしました。車内の空気は、急に張り詰めた緊張感に変わりました。

🗣️ 最終テスト：試練の場で「助け合う未来」を信じた正直な対話

お蕎麦屋さんに到着し、私は覚悟と勇気を決めました。

「この言葉を伝えることで彼に嫌われ、プレ交際が終わるかもしれない」という恐怖が込み上げました。しかし、「本音で向き合う」という「フリッカの思考OS」が、私を突き動かしました。

私は、彼に感謝を伝えた上で、「運転している人、道路を歩いている人、そして救世主さんも私も、みんなが安全に帰ることが本当に大切だから、慌てないで、サービスエリアで休み休みしながら、安全確認を徹底して帰ろう」と、冷静に、そして思いやりをもって伝えました。

彼は心底申し訳なさそうに、「本当にかっこ悪いところを見せて、怖い思いをさせて本当にごめんね。サービスエリアに毎回寄ってゆっくり帰ろう」と応じてくれました。

（後に彼は「もうプレ交際は今日で終わりだ…」と思ったそうです。しかし、「ちゃんとことみさんを家まで送り届ける」という責任感を最後まで貫いてくれました。）

🤝 危機を乗り越え見えた「助け合う未来」

恐怖と緊張を乗り越えた後の帰り道。私は車に乗るとつい眠る癖を一切やめ、サービスエリアが見えるたびに「あったよ！」と彼に伝え、二人で立ち寄り、休みました。

二人でナビをのぞき込み、進行方向を確認し、安全なペースで進む。

この一緒に助け合って試練を乗り越える過程のなかで、「一緒にふたりで助け合って生きていくってこういうことなのかな」と、結婚の核がスッと自然に理解できたのです。

孤独な婚活中にずっと探し求めていた「穏やかな幸せな結婚」の姿が、この「試練の事件」と「助け合い」の瞬間に、はっきりと見えたのです。

自宅近くで彼とお別れするとき、彼の車の旅が終わっていないことに強い心配ともうお別れという寂しさを感じました。初めて男性に「お家に着いたら連絡してね！」と伝え、深夜に届いた「着いたよ！今日は本当にごめんね。もしよかったら、ドライブデートじゃなくて、またデートが出来たら嬉しいです」というLINEに、私は「素直でかわいい人だな」と笑いました。